2009年3月
3車線道路
以前には舗装道路でありながら、大雨が降る度にしょっちゅう出来てしまう穴ぼこを避けるために蛇行をしたり、雨水で深さがわからない為につっこんでホイールを壊したりしていたのも、日本政府のODAと西松建設のおかげでメイン通りの道は日本と変わらない立派な舗装に変わりました。

路線バスは無く、暑いから近い距離でも移動するのは車になるので、一家に2台3台の車があるのは当たり前のパラオでは、朝夕は渋滞になってしまうのですが信号機は一つもありません。
15年位前には一機出来たのだけど、かえって事故が起きたり渋滞になるので数ヶ月経ったら点灯しなくなって、そのうちに復活するのかなと思っていたけど、最近になって撤去されてしまいました。
ただ、今の渋滞も車が増えただけの自然渋滞なので誰もそんなに気にしていません。

全面アスファルトで綺麗になった道路は、中心部のメイン通りでは大部分が3車線になりました。
日本ではあまり見かけない3車線は、朝夕の通勤での車の流れによって真ん中の車線の向きを替えることで渋滞の緩和になるし、グアムやアメリカなどでよくある3車線ルールは信号なしでスムースに車の流れを作るので効率的だと感心してしまいます。

右側通行のパラオで走行中に左折をするためには、一旦真ん中の車線に入り対向車の切れ目を待ちます。
そうすると後続車がつかえる事はありません。
3車線の道路に左折して入ろうとするには、左右から来る車の切れ目を待たなくても、手前の左から来る車だけを避けて真ん中の車線に入り、加速をして右端の車線の車の流れと速度が一緒になれば右折信号を出して合流します。
これでパラオくらいの交通量では信号機は不要だし混まないはず。

と思ったのだけど左折してメインの道路に入ろうとする車が以前からのようになかなか入っていけません。
たいして急ぐことも無いからゆっくりと左右両方向から来る車の流れの切れ目を待っているだけのことだけど、かなり気の長い私でも少しイラついてしまいます。

つい最近までは運転免許にペーパーテストや講習は無かったようで、こういう便利なルールがあっても、パラオの人の多くが知らなかったらなんにもなりませんね。