2009年7月
飛込み台と滑り台


子供達に一番うける、砲弾型飛び込み。
構想2ヶ月、製作日数8日で完成

今年前半のNAKIRI号チャーターのお客さんは小さい子供のいる家族が多く、おじいちゃんから孫の3世代家族もいて、またかなり年配の人達のグループもあり、年齢に関係なく一緒に遊べるのもパラオの優しい自然ならではのことです。

子供達は船に慣れてくると、こんなことが面白いの?というようなことが遊びになるようです。
後部にある階段のちょっとした高さの場所を見つけては、何度も飛込みを繰り返しています。
ヨットのデッキは元々、誤って海に落ちないように考えて作られているので、飛込みにはちょっと無理があります。
それならば飛び込み専用の頑丈な造りでガタつかないような足場を作れば、怪我の不安は感じないけれど、ちょっとした恐怖感も味わえて楽しいのではないかと考えてみました。


子供も年配者もNAKIRI号ではみんなシュノーケリングが大好きです。
ゆっくりと無理をしなければ、静かなパラオの海なので危険はありません。
ただ、ポイントに着いて海に入ろうとする時に、ビーチのように一斉にということが出来なくて、船の後部の階段から一人づつとなると、やはり子供や年配者は、装備に手間取ったりすることもあり、階段の所で数珠繋ぎになって暑いのに待っていなくてはなりません。

そこで思い付いたのが、旅客機の緊急脱出用のシューターで、躊躇している暇もなく海にドボン。
階段の上に板を置くと、そのままで滑り台になって海へ一直線でこれは簡単。
と思ったのだけど着水が問題で、斜めに勢いよく海面に入ろうとすると、フィンをつけた足首を水の抵抗で痛めるかもしれないし、滑り台の先端で後頭部か背中を打つようになるので、着水地点をシューターから離れた所になるように先端部をカーブにして、一旦空中に放り出すようにすれば、後は海に落ちるだけ。
その空中飛び出しのためのカーブをどう作るかが一番苦労した所です。
何度も作り変えることも出来ないので、5分の1の模型を幾つか作って実験をして製作に取り掛かりました。

実物も、まずまず狙い通りになったので動画で見て下さい。