2010年1月
『幅出し』
「幅出し」って分かりますか?
ダイバーがよく使う言葉で(最近のダイバーは知らない?)
自分の体型に合わせてオーダーしたウェットスーツが、年月とともにきつくて入らなくなってしまったのを、体の側面に沿って幅2〜3cmの同じ生地を継ぎ足してリフォームすることです。

今ではすぐに買い換えてしまうのかもしれないけど、昔のダイビングショップでは、オーダーするお客さんとデザインを相談する時にも、将来ウェットスーツのサイドに違う色のラインが1本増えたとしても不自然にならないように考えます。
その説明では、ネオプレーンの生地が縮むかもしれないと言うのだけど、太って入らなくなるとはあまり強調しません。

このダイバーならではの発想で思い付いたのが、日本から持ってきていたGパンなどのリフォーム。
ここパラオでは、長ズボンは滅多に履くことはないし、履こうと思ったら縮んで?いたりして、そのうちにガレッジセールに出すしかないと思っていました。
それから、入らなくなった短パンも以前からなんとかしたいと思っていたのだけど、リフォームしたくても、長年使って色あせている生地に合う物はないのであきらめていました。

ところが、長ズボンを短パンにするのであれば、切り落として不要になった部分から「幅出し」をする為の生地が取れることに気がつきました。
後はウェットスーツと同じで、両サイドをバラして3Cm幅のを入れれば、6Cmの余裕を持った腰回りの短パンの出来上がりです。

さらに、その余り生地で隣に住んでいる子供達にバッグも作ってみました。